こんにちは、レイレイです。
先日、私が見ているデイサービスのオープンチャットで、管理者さんからこんな相談がありました。
今月入った新人さんは、この地域の人ではなく、道をまったく知りません。先輩の車に同乗して道を見る練習は、2回しました。
上からは「もう送迎に出してほしい」と言われています。でも本人は「私、できていますか?」と何度も聞いてくるほど不安そうです。みなさんは、新人さんに送迎をいつから任せていますか?
同じ週に、私の送迎表ツールを使っている方からも「送迎の仕事を始めたばかりで、道を覚えるのに苦労しています」というメッセージをもらいました。
管理者も新人さんも、困っているのは同じ「道」です。この記事では、新人さんを1人で送迎に出す前に、管理者が用意しておくものを3つにしぼってお伝えします。
答え:「何日たったら」ではなく「これがそろったら」で決める
「入って2週間たったら」「先輩の車に3回同乗したら」のように、日数や回数で決めている事業所は多いと思います。私もそうしていた時期がありました。
でも、日数で決めると道を知らない人と、地元で20年運転している人が、同じ日に出ることになります。新人さんが「私はまだ出られない」と落ち込むのも、先輩と日数をくらべてしまうからです。
だから、日数ではなく「新人さんに必要なものがそろったか」で決めます。そろえるものは次の3つです。
1人で出す前に用意しておく3つのもの
① その日の送迎表を1枚(順番・時刻・住所・停め方のメモ)
新人さんがいちばん困るのは「次はどこへ行くか」「どこに車を停めるか」です。これは頭で覚えなくても、紙を見ながら走れれば足ります。
だから、1枚の紙にこれを書いて持たせます。
- 回る順番と、だいたいの到着時刻
- お宅の住所
- 停め方や玄関のメモ(例:「電柱の手前に停める」「玄関は裏口」「呼び鈴は押さず電話する」)
ベテランの先輩は、これを全部頭の中に持っています。頭の中にあるものを紙に出す。それだけで、新人さんは先輩と同じものを持って走れます。
② 最初の2週間は、同じ車・同じコースにする
日によって回るコースが変わると、道はいつまでも覚わりません。デビューしてから2週間ほどは、毎回同じ車・同じ方面にします。「このお宅はここに停める」が体に入ってから、次の方面に移ります。
③ 帰ってきたら5分、「迷ったところ」を聞いてメモに足す
送迎から戻ったら、①の紙を見ながら「迷ったところ、ある?」「停めにくかったお宅は?」と聞きます。答えをその場でメモに書き足します。
これを毎回やると、メモは「新人さんが迷ったところ」でどんどん育ちます。次に新人さんが入ったとき、そのまま渡せる資料になります。
先輩の車に同乗する回数を増やしても、道はあまり覚わりません
「じゃあ同乗する回数をもっと増やせば」と思われるかもしれません。でも先輩の車に同乗して身につくのは、ご利用者さんの乗り降りの手伝い方が中心で、道はほとんど残りません。理由は3つあります。
- 助手席では見ているだけで、自分で曲がる判断をしていない
- 月曜と木曜でメンバーが違うので、コースも毎回違う
- この地域の人でなければ、「○○さんの家は△△のところ」と言われても△△が分からない
道は「覚えてもらう」より、①の紙で「見ながら走ってもらう」ほうが早くて確実です。
①の紙は、無料ツールで5分で作れます
①の送迎表をExcelで作ってもいいのですが、お休みが出るたびに順番を直すのが手間で、たいてい続きません。
私が作って公開している「デイの送迎表づくり」(無料)なら、こう作れます。
- ご利用者さんと車を登録しておく
- 朝、今日のお休みをタップして、乗る車に割り当てる
- A4に印刷する。運転手さん用の印刷には、住所・停め方のメモ・到着前のお電話の有無が出ます
さらに、各車の「🗺 Gマップでルート」ボタンを押すと、事業所からお宅を順番に回る道順がGoogleマップで開きます。新人さんは、紙とこの地図を見ながら走れます。
ご利用者さんの住所や氏名は、端末の中だけに保存されます。サーバーには送りません。
👉 使ってみる:デイの送迎表づくり(インストール不要・スマホでもPCでも)
👉 使い方:使い方ガイド
「私、できていますか?」に答えるには(事業所プラン)
新人さんの「私、できていますか?」は、自分の仕事が事務所から見えていない不安でもあります。
送迎表づくりには事業所プラン(買い切り ¥29,800・1事業所)があります。事務所で作った送迎表を、運転手さんのスマホにそのまま送れるものです。
- 運転手さんのスマホに、次に行くお宅の名前と時刻が大きく出ます(押すと住所とメモが開きます)
- 運転手さんが「乗せました」を押すと、事務所の画面に返ってきます。事務所は「いま3軒目まで回った」と分かります
- 朝、急なお休みで順番を変えても、「配る」を押すだけで全員のスマホが新しい表に変わります
新人さんが1人で出た初日、「できていますか?」と聞かれる前に、事務所から「3軒目まで見えているよ、順調だね」と言ってあげられます。
無料の機能は、これからも無料のままです。事業所プランは「運転手さんのスマホに送る」部分だけです。
👉 事業所プラン:デイの送迎表づくり 事業所プラン(BASE)
上から「早く出して」と言われたら、日付で返す
冒頭の管理者さんのように、上から急かされたときの返し方です。「まだ早いです」と返すと、「早い」「早くない」の言い合いになります。
代わりに、「いつ出すか」を自分から日付で言います。たとえばこうです。
「○日から出します。それまでに、1号車の送迎表と停め方のメモを作ります。最初の2週間は1号車に固定して、戻ってきたら毎回5分だけ振り返りをします」
「出せません」ではなく「この準備をしてから出します」に変えると、上の人が知りたい「いつ」に答えながら、こちらが守りたい準備も守れます。
なお、冒頭の相談には「契約書と違う時間に出勤を求められている」という話も含まれていました。これは送迎の話とは別の、労務の話です。分けて、書面で確認したほうがいいと思います。
まとめ
- 送迎デビューは「何日たったら」ではなく「必要なものがそろったら」
- 用意するのは3つ。①その日の送迎表1枚 ②最初の2週間は同じコース ③帰ってきたら5分の振り返り
- 先輩の車に同乗するだけでは道は覚わらない。紙を見ながら走ってもらうほうが早い
- ①の送迎表は デイの送迎表づくり(無料)で5分で作れます
新人さんが「私、できていますか?」と聞かなくてよくなるのは、本人が強くなったときではなく、持たせてもらえるものが増えたときです。
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