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「口では言えるのに、記録になると書けない」|外国人スタッフの介護記録をタップで下書きにする無料ツール【タップで介護記録】

AI×介護

日勤の終わり、記録の画面の前でスタッフの手が止まっている——外国人スタッフと一緒に働いていると、この場面によく出会います。ご利用者の様子を口で説明してもらうと、過不足なく、ちゃんと話せる人です。それなのに、いざ記録の欄に打ち込むとなると、書き出しの一文字目が出てこない。

話す力と、日本語で「記録として」書く力は、別のものです。介護記録には独特の言い回しがあって、「全量摂取」「一部介助」「傾眠」のような、教科書にも日常会話にも出てこない言葉が並びます。日本語を学んでいる途中の人にとって、この壁は思っているよりずっと高いものです。かといって、日本人職員が代わりに書いてしまえば、その人が見て感じたことは記録から抜け落ちてしまいます。

そこで、当てはまるものをタップして選ぶだけで、記録の下書きができるように作ったのが、無料ツール「タップで介護記録」です。

こんな場面、ありませんか

  • 口頭では的確に報告できるのに、記録の画面の前になると手が止まってしまう
  • 記録に時間がかかりすぎて、その人だけ残ってしまっている
  • 「全量摂取」「一部介助」など、記録用の言い回しが分からず、そのつど誰かに聞いている
  • 日本人職員が代わりに書いてしまい、その人が見て感じたことが記録に残らない
  • 先輩が書いた記録や申し送りが読めず、内容を確認しきれていない

タップで選ぶだけ。記録の下書きができます

まず「なにの記録?」を12のカテゴリから選びます。食事・入浴・排泄・服薬・バイタル・夜間の様子・処置・リハビリ・活動・心身の様子・申し送り・その他。カテゴリを選ぶと、その場面でよく記録する項目のチェックリストが出てきます。

たとえば食事なら、「主食の量」「副食・おかず」「水分」「介助」「気になったこと」。それぞれに「全部食べた」「半分くらい」「少しだけ」といった選択肢が並ぶので、当てはまるものをタップしていくだけです。書きたいことが選択肢にないときは、メモ欄に自分の言葉で足せます。

選び終えたら変換ボタン。AIが、そのまま記録に使える日本語の文章に整えて返します。ゼロから日本語を組み立てる作業が、「選ぶ」と「確かめる」に変わります。

「端的」と「丁寧」——実務用と、学習用

文体は2つから選べます。ふだんの記録は「端的」でOK。現場の記録らしい、短くはっきりした書き方になります。

もうひとつの「丁寧」は、同じ内容を丁寧な日本語で言うとどうなるか、を見るためのものです。ご家族への説明や、日本語の言い回しを覚えたいときの学習用として使えます。同じ場面を2通りの言い方で見比べられるので、日本語の勉強にもなります。

逆向きにも使えます:先輩の記録を、やさしい日本語+母国語に

このツールには、反対方向のモードもあります。先輩が書いた記録や申し送りのメモを貼り付けると、やさしい日本語(ふりがなつき)と母国語に置きかえて表示します。

「書けない」だけでなく「読めない」も、外国人スタッフにとっては同じくらい大きな壁です。申し送りノートに書いてあることが分からないまま業務に入るのは、本人にとっても、ご利用者にとっても不安なこと。分からない記録をその場で確かめられる、という使い方を想定しています。

使われている専門用語には、そのつど説明がつきます

変換した記録には、使われている介護の専門用語の説明がついてきます。「傾眠」「浮腫」「清拭」——現場では当たり前に飛び交うけれど、辞書を引いても実際の意味にたどりつきにくい言葉が多いものです。

その場で意味を確かめられるので、ツールを使いながら、少しずつ言葉が身についていくようにしています。ずっとツールに頼りきりではなく、いつか自分で書けるようになるための足場になれば、というつもりで作りました。

10の言語に対応しています

画面右上で言語を切り替えると、主な表示が日本語と選んだ言語の併記になります。対応しているのは、ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語・ラオス語・ネパール語・フィリピン語(タガログ語)・カンボジア語(クメール語)・タイ語・中国語・英語の10言語です。

ひとつだけ、あえてそうしている点があります。チェックリストの細かい項目の併記は、英語で固定にしています。医療・介護の用語は機械翻訳で意味がずれやすく、記録の中身に関わる部分で誤訳が起きるのを避けたかったためです。

大事なところ:AIの下書きは、必ず自分の目で確かめてから

AIが返すのは、あくまで下書きです。選んだ項目を日本語の文章に整えているだけで、その日のご利用者の様子を見ていたのは、AIではなく書いた本人です。

提出する前に必ず読み返して、事実と違うところがないか、足りないことはないかを自分で確かめてください。おかしなところは直して使う——それが前提のツールです。記録は、ご利用者の暮らしを残すものであり、あとから誰かが読み返すもの。最後に責任を持つのは、いつも書いた人です。

もっと使いたい方へ:Pro版(¥980・買い切り)

ここまで紹介した機能は、これからも無料のままです。いま使えているものが使えなくなったり、あとから制限が強まったりすることはありません。そのうえで「もっとしっかり使いたい」という方のために、Pro版を用意しました。買い切り¥980、月額はありません。

  • 🌏 母国語で書くと、日本語の記録になります(Pro版の目玉)。ベトナム語など、自分がいちばん書きやすいことばでメモを書くと、そのまま現場で使える日本語の記録に変わります。できあがった日本語の意味を母国語で表示するので、「自分の言いたかったことと合っているか」をその場で確かめられます。
  • AI変換が1日1000回まで使えます(無料版は1日100回まで)。施設のみなさんでたくさん使う日でも足りなくなりません。
  • 書いた記録が消えません。無料版は50件・7日分までですが、Pro版は過去の記録がそのまま残ります。
  • まとめて印刷・CSV書き出しができます。ご利用者ごとにまとめて印刷したり、Excelで開ける形で書き出せます。

ご購入後にライセンスキーをお送りします。ツールの画面でキーを1回入力するだけで、すぐにPro版になります。今後Pro向けの機能が増えたときも、同じキーのままお使いいただけます

個人情報の扱いについて

  • 書いた記録の履歴は、その端末(ブラウザ)の中だけに保存されます(50件・7日間)。どこかのサーバーに集めてためておくことはありません。
  • ただしAIで変換するときは、選んだ項目とメモの内容がAIに送られます(変換のために必要なためです)。お名前を入力した場合は、それも一緒に送られます。
  • そのため、お名前はイニシャルや呼び名だけにするなど、施設のルールに合わせてお使いください。
  • インストール・登録・ログインは不要です。ブラウザで開くだけで使えます。

使ってみるには

  1. スマホ・タブレット・パソコンで https://www.day-mame.com/caregiver-record/ を開く
  2. 右上で言語を選ぶ(次からは覚えています)
  3. まずは「記録を書く」から、いつも書いている場面のカテゴリを試してみてください
  4. よく使うなら「ホーム画面に追加」しておくと、アプリのように起動できます

おわりに

介護現場16年目・生活相談員11年目になります。外国人スタッフの仲間と働くなかで強く感じたのは、「日本語ができないから記録が書けない」のではなく、「記録という特殊な日本語の作法を、教わる機会がないまま現場に立っている」ということでした。

その作法を、時間のない現場で一から教えるのは簡単ではありません。だったら、作法の部分をツールに肩代わりさせて、本人は「見て感じたこと」を選ぶことに集中してもらえばいい。そう考えて作ったのがこのツールです。同じ問題意識から、介護用語のタイピング練習や、申し送りのボードも作ってきました。

使ってみて「ここが使いにくい」「この項目も入れてほしい」などあれば、ツール内の💬ボタンからいつでも教えてください。少しずつ、現場に合う形に育てていきます。

関連記事:「話せるのに、打てない」をなくす|介護用語を遊びながら覚えるタイピングゲーム「わかりました」で終わらせない|外国人スタッフと申し送りを支える無料ツール

ほかの現場ツールは ▶ 無料ツール集 からどうぞ。

👤 この記事を書いた人

レイレイ|介護現場16年目・生活相談員11年目

介護福祉士/兵庫県内のデイサービスで現役勤務

赤字経営のデイサービスを黒字化した経験から、稼働率改善・AI活用・記録業務の時短など、現場で本当に使える工夫を発信中。「教科書には載っていない現場のリアル」をお届けします。

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