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【6月施行】処遇改善加算変更の同意書、デイで揃えるべき7点|利用者・ケアマネへの伝え方も

介護保険制度

こんにちは、レイレイです。

先週、私が見ているデイサービスのオープンチャットで、こんな質問が立て続けにありました。

「6月からの処遇改善加算変更について、同意書を作成し、皆さんの事業所ではサインを頂きましたか?」

「料金が変わった時に、いわゆる『覚書』を作成すると思いますが、印鑑もいただいてますか?記名だけの方とかもいらっしゃいますか?」

デイまめ
デイまめ

6月1日まで時間ないよ〜!同意書って絶対に必要なの?電話だけじゃダメ?

レイレイ
レイレイ

結論から言うと、書面が必要だよ。理由は『重要事項説明書の変更にあたるから』。でも全契約書を巻き直すんじゃなく、追補版で済ませる実務のコツがあるんだ。順番に話していくね


なぜ「電話だけ」ではダメなのか

処遇改善加算の率が変わると、利用者さんの自己負担額が変わります。これは介護保険法上、契約時にお渡しした重要事項説明書の「料金」項目の変更にあたります。

重要事項説明書は、変更があれば再度の説明と同意が必要です。これが「電話説明だけ」ではダメな理由です。

ただし、毎回全部の契約書を巻き直すのは現実的ではありません。実務では、「変更箇所のみを記載した追補版」+「同意書(同意確認書)」の組み合わせで対応するのが一般的です。


同意書に揃えるべき7点

2026年6月臨時改定の文脈で、同意書に最低限入れておきたい項目を7つに整理しました。コピペで使えるように、項目ごとに要素を分けて書きます。

  1. 件名:「処遇改善加算変更に伴う重要事項説明書の追補および同意について」
  2. 適用開始日:「令和8年6月サービス提供分から」
  3. 制度の趣旨:「介護現場で働く職員の処遇改善を目的とした、国の制度改正によるものです」
  4. 変更前後の加算率:「変更前 ○% → 変更後 ○%」(事業所ごとに記入)
  5. 負担額の目安:「ご利用1回あたり、おおむね○円程度の増(負担割合・回数で変動)」
  6. 説明者・説明日:「説明者 ○○、説明日 令和8年 月 日」
  7. 同意欄:「上記の説明を受け、内容に同意しました。利用者氏名、署名/押印、同意日」

サービス内容自体は変わらないことも、必ず1行入れておきます。「サービス内容に変更はございません」と書いておくと、不安が和らぎます。

デイまめ
デイまめ

負担額の目安、利用回数で毎月違うじゃん…どう書けばいいの?

レイレイ
レイレイ

『1回あたり◯円程度(1割負担の場合)』と目安として記載するのがコツ。『毎月の金額は利用回数で変動します』と一言添えておけば、後で『話が違う』にならないよ


押印か、記名か、署名か——現場の判断

はっかさんの質問、「料金変更時の覚書、印鑑もいただいてますか?記名だけの方とかも?」——これは多くの事業所で迷うところです。

整理しておきます。

  • 署名(自筆サイン):本人の意思を最も強く示せます。法的にはこれが理想
  • 記名+押印:本人が書けない場合に、代筆+本人の印鑑で対応する形
  • 記名のみ:法的にはやや弱い。後日トラブル時に「同意の意思があったか」が争点になりやすい

介護保険上、「必ず押印」という規定はありません。重要事項説明書の同意は、利用者本人(または成年後見人・キーパーソン)の意思が確認できる形であれば足ります。

とはいえ、現場の実務としては「署名 or 記名+押印」を原則にしておくのが安全です。後日「説明を受けていない」と言われた時の防御として、形式を整えておく意味があります。

うちのデイでは、こんなふうにルール化しています:

  • 原則:本人の自筆署名を頂く
  • 手の動きが難しい方:記名+ご本人の押印(普段使われている認印でOK)
  • ご本人での同意が難しい認知症の方:キーパーソン(ご家族や成年後見人)の署名・押印+関係性を記録

利用者への説明トーク例

送迎担当に「説明、よろしくお願いします」と渡しても、現場で迷うのが説明の言葉選びです。ご利用者さんに対しては、難しい用語をできるだけ避けて、こんなふうにお伝えしています。

「いつもありがとうございます。6月から、介護で働くスタッフのお給料の改善のために、国の制度がちょっと変わりまして、お預かりするご利用料金が少しだけ上がります。サービスの中身は何も変わらないので、これまでどおり気持ちよくご利用いただけます。1回ご利用いただくと、おおむね○円ほど(1割負担の場合)負担が増える形になります。書類にお目通しいただいて、よろしければお名前を書いていただけますか?」

大事なのは、「値上げ」ではなく「制度改正」と伝えること。職員の処遇改善のための制度で、サービスの質は変わらない(むしろ職員の定着で質が上がる)と伝わると、ご理解いただけることが多いです。

デイまめ
デイまめ

『なんで値上げするの?』って言われたら、何て返せばいい?

レイレイ
レイレイ

うちが勝手に値上げしたんじゃなくて、国の制度が変わったから、と伝えるのがいちばん。『私たちもびっくりしてて、6月だけはこの形でご案内させてください』と素直に話すと、たいてい『そうなんだね』で済むよ


ご家族・代理人・認知症の方への対応

「本人にサインしてもらうのが難しい」というケース、必ずあります。

  • 認知症で内容理解が困難な方:キーパーソン(ご家族)に郵送+電話で説明、署名・押印を返送いただく。返送が難しい場合は次回送迎時に同行スタッフが回収
  • 成年後見人がついている方:成年後見人宛に郵送。返送が遅れる場合があるので、早めに発送
  • ご家族とも疎遠で連絡が取れない方:ケアマネさんと相談して、対応を協議。記録に「○月○日 ケアマネと協議」と必ず残す

大事なのは、「説明したけど同意が取れていない」状態をうやむやにしないこと。同意がない状態で算定すると、後の指導で指摘されます。難しい方こそ、ケアマネさんと一緒に対応方針を決めて、記録を残しておきます。


ケアマネへの通知文例(利用者向けとは別文面で)

ケアマネさんは複数の事業所から同じ時期に通知を受け取ります。利用者向けと同じ文面で送ると、必要情報が埋もれて読みにくいです。ケアマネ向けは別文面で、要点を先に出します。

例:

件名:【処遇改善加算変更のご連絡】令和8年6月分より

居宅介護支援事業所 ○○様
 平素より大変お世話になっております。
 下記のとおり、令和8年6月サービス提供分より処遇改善加算の算定区分を変更いたします。ご担当の利用者様への影響につきまして、ご確認をお願いいたします。

 対象サービス:通所介護
 算定開始月:令和8年6月
 変更前加算率:○% → 変更後:○%
 料金表変更:あり/なし
 利用者同意書:当事業所より直接配布・回収予定

 ご不明点は、相談員 ○○ までお電話ください(○○-○○○○-○○○○)。

ポイントは、要点を上に利用者同意書の取扱いを明示すること。「同意書はそちらでお願いします」と思われるとお互い動かなくなるので、「当事業所より直接配布・回収する」と先に書いておきます。


よくある質問

Q. 6月1日に間に合わなかったらどうなる?

同意が取れていない方については、その方の変更分の請求を見送るのが安全です。後日まとめて遡って同意・請求するパターンもありますが、自治体によっては難色を示されます。5月末までに全員ぶんを回収する動きで進めるのがいちばん安全です。

Q. 同意書を断られたらどうする?

まれにあります。理由が「説明不足」「金額への不安」なら、追加説明とご家族・ケアマネ同席で再度お話しします。「事業所自体への不満」が根っこにあるなら、ケアマネさんと一緒に契約継続の相談まで含めて対応します。

Q. 重要事項説明書、全文を作り直すべき?

全文を作り直すのは負担が大きいので、「変更箇所のみを記載した追補版(別紙)」で対応するのが一般的です。次回の本格改定や契約更新のタイミングで、追補版を本文に統合します。

Q. 同意書の保管期間は?

自治体により異なりますが、サービス提供終了から2〜5年間の保管が一般的です。お住まいの自治体の指導指針に従ってください。


最後に

処遇改善加算の改定は、私たち介護に関わる者にとっては、「私たちの給与原資の改善」という前向きな意味のある制度です。

でも、ご利用者さんから見れば「ある日突然、毎月の負担が増える」という不安な変化でもある。「制度のための同意書」ではなく「ご利用者さんと信頼を再確認する一場面」として、丁寧に進められるといいなと思っています。

6月1日まで、もう時間がありません。この記事のチェック項目を1つでも持ち帰っていただけたら嬉しいです。

「うちはこんな伝え方でうまくいった」「こんな質問が来てびっくりした」など、現場の知恵をコメントで教えてもらえると、私も他のデイの方にお伝えしていけます。


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——レイレイ(介護現場16年目・生活相談員11年目)

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