こんにちは、レイレイです。
ケアプランデータ連携システムは、この夏から秋にかけて大きく動きました。7月末に「介護WEBサービスへの引っ越し」が発表され、9月には新しい仕様書が出て、10月にはその説明のセミナーがありました。
この記事は、2026年10月20日時点で「いま何が決まっていて、何がまだ決まっていないか」を、公式のお知らせをもとに1枚にまとめたものです。はじめての方向けの手順は、別の記事(完全ガイド)にまとめています。
結局、いちばん大事なことは何?
2027年1月(予定)に、ケアプランデータ連携システムは「介護WEBサービス」へ引っ越します。
いまケアプランデータ連携システムだけを使っている事業所は、介護WEBサービスへの登録が必要です。いま問題なく送受信できていても、登録しないと引っ越し後に使えません。
「介護WEBサービス」は、正式には「介護保険資格確認等WEBサービス」という名前で、介護情報基盤の入口になるサービスです。引っ越しの日付は「決まりしだい案内する」とされていて、10月20日時点ではまだ確定していません。介護WEBサービスで何が見られるか・登録のしかた・助成金は、図解の記事にまとめました。
うちの事業所は、何をすればいい?
いまの状況で、やることが3通りに分かれます(公式ヘルプデスクのお知らせ 2026年7月30日・8月31日より)。
| いまの状況 | やること |
|---|---|
| 介護WEBサービスに登録ずみ | 追加の手続きはありません。引っ越し後は、介護WEBサービスの中でデータ連携が使えます |
| ケアプランデータ連携システムだけ使っている | 介護WEBサービスへの登録が必要です |
| どちらもまだ | ケアプランデータ連携システムの導入と、介護WEBサービスへの登録の両方が必要です |
登録に使うのは、国保連の電子請求受付システムのIDとパスワードです。いま使っている電子証明書は、有効期限まではそのまま使えます(作り直しは要りません)。手順書は、公式ヘルプデスクの8月31日のお知らせに載っています。
登録の期限は?
法令で決まった期限は、見つけられませんでした。公式のお知らせは「お早めに」という言い方です。ただ、7月から12月は「引っ越しの準備期間」とされていて、年明けは問い合わせが混み合う見込みのため、12月までに済ませておくのが安心です。7月1〜2日には、アクセスが集中して実際につながりにくくなりました(公式お知らせ 7月2日・24日)。年末にまとめて登録が集まると、同じことが起きるかもしれません。
お金はかかる?
本来の利用料は年21,000円(税抜)ですが、いまは「フリーパスキャンペーン」で無料です。このキャンペーンは、2026年4月のお知らせで引っ越し(統合)の日まで延長されました。
引っ越し後の利用料は、無料になる方針と案内されています。ただし、公式ヘルプデスクのお知らせの本文には金額の記載がなく、「説明会で説明する」とだけ書かれています(8月19日)。正式な金額が公式の文書で出たら、この記事を直します。
ネット上には「年21,000円かかる」と書いたままの古い記事がまだ多いので、気をつけてください。
どれくらいの事業所が使っている?
導入はこの1年で一気に増えました。ただ、数え方(何を分母にするか・いつの数字か)で数字がかなり変わります。確かめられたものだけ並べます。
| 時点 | 数字 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年8月末 | 約9.8%(2万8,191事業所) | ケアマネタイムス 2025年9月12日 |
| 2026年1月 | 居宅のケアマネで「導入している」35.4%(468人の調査) | 日本介護クラフトユニオン 2026年1月28日 |
| 2026年8月 | 「5割を超えた」と報道 | 時事メディカル 2026年8月3日 |
1年前は10人に1人だったものが、いまは「半分くらい」まで来た、というのが大まかな姿です。逆に言えば、まだ半分くらいの相手とはFAXや郵送が続くということでもあります。
なぜ急に増えたの?
いちばん大きいのは、令和8年度(2026年度)の処遇改善加算です。上の区分の要件に、ケアプランデータ連携システムへの加入(またはこれから加入するという誓約)が入りました。
まだ加入していなくても、誓約すれば2027年3月末までに使い始めればよい、という扱いです。法令での「義務化」ではありませんが、加算を取っている事業所にとっては、実質的に避けて通れなくなりました。
この夏から秋に、ほかに何があった?
公式ヘルプデスクのお知らせから、事業所に関係するものを並べます。
- 7月1〜2日:アクセスが集中して、つながりにくくなる(原因と再発防止策は7月24日に公表)
- 7月30日:介護WEBサービスへの引っ越し(統合)を発表
- 8月26日:引っ越しの説明会(動画・手順書・よくある質問は8月31日に掲載)
- 9月2日:厚生労働省が「API標準仕様書(第1.0版)」を公開。介護ソフトの会社に改修の検討を依頼。実際に使えるようになるのは2027年3月下旬ごろの予定
- 10月16日:活用セミナー(動画とQ&Aを掲載ずみ)
9月の仕様書は、介護ソフトどうしが直接やりとりする仕組みの準備です。いまのように「ファイルを書き出して、連携ソフトで送って、受け取って取り込む」手間が、ソフトの対応しだいで減っていく可能性があります。ただ、いつ・どのソフトで使えるようになるかは、使っている介護ソフトの会社に確かめるしかありません。
現場では、実際どうなっている?
ここからは、私が相談員として実際に使ってみて感じたことです。
ひとつめは、「運ぶ」ところだけが電子になって、「確かめる」ところは人の手のままだということです。受け取ったデータを、事業所ごとにダウンロードして、取り込んで、目で確かめる。以前、送られてきたデータに本来入っているはずの加算が入っていなかったことがあり、目で見て気づきました。データで届いても、中身が正しいとは限りません(このときのことは別の記事に書いています)。
ふたつめは、相手がまだのところとは、FAXや郵送が続くということです。導入率が半分くらいということは、こちらが始めても、連携先の半分くらいとは今までどおりです。しばらくは「この事業所はデータ、あの事業所はFAX」と、2つのやり方が混ざった状態が続きます。
なので、いま大事なのは「全部をデータにする」ことより、どの相手がどちらなのかを、事業所の中で同じように分かっていることだと感じています。担当者が休んだ日に、FAXで送るべき相手にデータで送って届いていなかった、ということが起きやすい時期です。
いま動くなら、何から?
- 介護WEBサービスへの登録を、12月までに済ませる(連携システムだけ使っている事業所)。電子請求受付システムのIDとパスワードを手元に用意して、仮パスワードのままになっていないか先に確かめておく
- 使っている介護ソフトの会社に、9月の新しい仕様への対応予定を聞く
- 連携先ごとに「データかFAXか」を一覧にして、事業所の中で同じものを見る
3番目の一覧づくりには、無料の「ケアプランデータ連携ボード」を作っています。連携先ごとに「データ連携/一部だけ(FAXと併用)/準備中/FAXのまま」を記録して、一覧表で印刷できます。入れたものは、使っている端末の中だけに保存されます。
まとめ
- 2027年1月(予定)に、介護WEBサービスへ引っ越し。日付はまだ確定していない
- ケアプランデータ連携システムだけ使っている事業所は、介護WEBサービスへの登録が必要。12月までが安心
- 利用料は引っ越しの日まで無料。引っ越し後も無料の方針(正式な金額の文書が出たら更新します)
- 導入は1年で約1割から約半分へ。まだ半分の相手とはFAXが続く
- データで届いても、中身は人の目で確かめる
調べた資料(2026年10月20日に確認)
- ケアプランデータ連携システム ヘルプデスク(お知らせ 2026年7月2日〜10月16日)
- 厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.1529(2026年7月29日)
- ケアマネタイムス(2025年9月12日)
- 日本介護クラフトユニオン 緊急調査(2026年1月28日)
- 時事メディカル(2026年8月3日)
制度の内容は変わることがあります。手続きの前には、公式ヘルプデスクの最新のお知らせを確かめてください。
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