日本語での会話はできるのに、いざパソコンやタブレットで介護記録を入力しようとすると、手が止まってしまう——。外国から来た介護スタッフの方と一緒に働いていると、そんな場面に出会うことがあります。
話す力と、ローマ字で打って漢字に変換する力は、じつはまったく別のスキルです。そこを少しでも楽しく練習してもらえたら、と思って作ったのが、無料ツール「介護タイピング」です。介護の現場でよく使う言葉を、ゲーム感覚でローマ字入力できるようにしました。
「話せる」と「打てる」は、別のスキル
外国人スタッフの受け入れが進むなかで、私自身が現場で気づいたことがあります。それは、日常会話がスムーズな方でも、日本語の「入力」になると急にハードルが上がるということです。
声に出して伝えるのと、「しょくじ」→shokuji→「食事」と、ローマ字で打って変換するのとでは、使う頭の働きが違います。記録の入力を前にして手が止まってしまうのは、日本語が分からないからではなく、「打つ」練習をする機会がなかっただけのことが多いのです。だからこそ、介護でよく使う言葉にしぼって、くり返し打つ練習ができれば、記録の入力はぐっと楽になります。
介護タイピングでできること
- 現場の言葉でレベル別に練習……🍚食事・🛁入浴・🚻排泄・🌡️バイタル・📝記録の5レベル。記録でそのまま使う言葉ばかりです
- 難易度は3段階……ローマ字を全部ヒント表示する「やさしい」から、かなだけ見て打つ「むずかしい」まで。同じ言葉で「読めるだけ→見ずに打てる」へ少しずつ成長できます
- クリアするとバッジ&新しい言葉が解放……ごほうびがあると続けやすい。集めたバッジは一覧で確認できます
- にがて練習モード……打ち間違いの多かった言葉だけを集めて、重点的におさらいできます
- 記録が残る……連続して練習した日数・正答率・ベストスコアが見えるので、上達を実感できます
- ベトナム語の意味を併記……漢字・ひらがな・日本語の意味に加えて、ベトナム語も表示します
使い方は、かんたん3ステップ
- レベルをえらぶ(はじめは「🍚食事」から)
- むずかしさをえらぶ(はじめは「やさしい」がおすすめ)
- 画面に出た言葉を、ローマ字で打つ。まちがった文字は入らないので、変なクセがつきません
スマホなら画面をタップするとキーボードが出ます。パソコンならそのままキーボードで打てます。登録もインストールも不要で、記録はすべてその端末のなかだけに保存されます(個人情報は送信しません)。
いっしょに働く仲間の「困った」を、少し軽く
記録の入力に時間がかかると、本人もまわりも気をつかいます。でも、つまずいているのは能力ではなく「練習の機会」のことが多い。だったら、その機会を楽しくつくれたらいい——そんな思いで作ったツールです。休憩時間のすき間に、ゲーム感覚でさわってもらえたらうれしいです。
使ってみて「この言葉も入れてほしい」「ここが分かりにくい」などがあれば、ツール内の💬ボタンから気軽に送ってください。少しずつ良くしていきます。


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