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相談員がAIを毎日使う3つの理由|議事録・照会・集計のリアル

相談員がAIを毎日使う3つの理由——議事録・照会文書・キャンセル集計、リアルな使い方を全部話します AI×介護

インスタグラムで「AIを毎日使う3つの理由」を投稿したところ、想像以上の反応をいただきました。

「具体的にどうやって使っているの?」という声に応えて、今回はブログで全部話します。ツールの選び方、操作の流れ、失敗談まで——現役デイサービス相談員がリアルに使っている方法です。

① 職員会議の議事録|45分かかっていた作業が5分に

使っているツール:LINE WORKS AIノート

現在メインで使っているのは「LINE WORKS AiNote」です。録音した音声を自動でテキスト化してくれるうえ、誰が話したかを自動で分けてくれる機能(発話者識別)がついています。

ここが便利なポイントです。

  • 発話者を自動識別:複数人が話していても「誰の発言か」を自動で記録してくれる
  • 無料プランあり:月300分まで無料で使える(職員会議4〜6回分の目安)
  • セキュリティ認証取得:ISO/IEC 27001などの国際セキュリティ認証を取得しているため、法人利用でも安心
  • 有料プランは月1,440円〜:100分/月のAI処理が可能なスタンダードプランあり

無料枠は月300分まで使えるので、職員会議の範囲なら無料プランでもかなりカバーできます。まず無料で試してみて、使えそうなら検討するのがおすすめです。

録音データをAIに渡す2つの方法

  • パターンA:スマホアプリで録音 → Googleドライブに保存 → PCでファイルを開いてAIに読み込ませる
  • パターンB:スマホ内でテキスト化 → テキストファイルをダウンロード → スマホの生成AIに直接投げる

どちらも「録音 → テキスト → AI」という流れは同じです。

セキュリティについて正直に話します

会社のスマホにはAIアプリを入れられない職場も多く、現状は個人スマホで対応しているケースが多いです。これはセキュリティ面でリスクがあります。

より安全なのは、企業が提供するクラウド型・アプリ型サービスの活用です。「ミルモレコーダー」「ノーマン」などは介護現場向けに設計されているため、ITリテラシーのばらつきがある職場でも安心して導入しやすいと思います。

プロンプトはシンプルでOK。過去ファイルが最強の指示書

以前は細かいプロンプトを設定しないと精度が出ませんでしたが、今の生成AIはシンプルな言葉で十分な出力が期待できます。

おすすめは過去の議事録ファイルをAIに読み込ませる方法です。「このファイルと同じ構成で今回の議事録を作って」と伝えるだけで、フォーマットを揃えた議事録が出来上がります。プロンプトを考える手間が省けます。

議事録の残し方、2パターン

  • レジュメ追記型:既存のレジュメファイルに議事録内容を追加していく
  • 議事録単独ファイル型:議事録だけを独立したファイルとして残す

個人的には後者をおすすめします。早くて完結しやすい。

② ケアマネへの照会文書|「早書き→AIで整える」が正解な理由

FAXとAIが共存する、介護現場のリアル

担当者会議が対面では難しい場面で、ケアマネジャーから照会文書が届くことがあります。

まず試したのは、介護ソフトからその方の半年分のケース記録・体重・バイタルをPDFで出力してAIに投げ、「ケアマネジャーへの報告書を作成して」と指示する方法です。自動でまとめてくれます。

ただし問題があって、文書が長くなりすぎてFAXの返答欄に入りきらないのです。AIで作ったものをFAXで返す——新旧の技術が共存する、介護現場ならではのもどかしさです。

一番効率的な方法

  1. AIがまとめてくれた情報を読み、相談員として「今この方の課題はどこか」を頭の中で整理する
  2. 伝えたいことを箇条書きで書く(4〜5行程度)
  3. Geminiに「FAXの返答文書として丁寧に整えて」と修正を依頼する

ゼロからAIに書かせると文章に違和感が出やすいですが、自分の言葉が土台にあると、AIが整えてもぐっと自然な仕上がりになります。

「緊急ではないが共有したい」ニュアンスの表現にも使える

体調変化のある方のケアマネへの報告で、緊急ではないけれどきちんと伝えたい場面があります。これまでは電話で語気やトーンで伝えていましたが、デイもケアマネも忙しくてタイミングが合わないことが多い。

テキスト報告の場合、「緊急」「要経過観察」「状況共有」「順調の報告」など、ニュアンスを文章で表現するのに時間がかかっていました。今はAIに「〇〇なので状況を共有したい、というニュアンスで」と伝えるだけで、素早く正確に表現できます。

ケアマネ・ご家族・支援者が同じグループに入っているLINEへの投稿など、読み手が複数の場面での繊細な言葉の調整も得意です。

③ キャンセル理由の集計・報告|精度100%になるまでの失敗談も話します

そもそも、なぜ集計が必要か

毎日、登録人数・実利用人数・休んだ人数・キャンセル理由を記録しています。月末・月初に上司へ稼働状況をメールで報告するために、これを集計する必要があります。以前は手でカウントしていました。

ChatGPT登場から試行錯誤の歴史

ChatGPTが出てきたころからエクセルのデータをコピペして集計してもらうようになりました。「マイGPT」や独自のプロンプトを作って効率化も試みましたが、集計の数字がずれることがほとんどで、実用には至りませんでした

ところが最近、Geminiの一時チャットで試してみたところ——ほぼ100%の精度で集計できるようになっていました。

操作は本当にシンプル

  1. エクセルの数値が入っている部分を選択してコピー
  2. Geminiの一時チャットに貼り付け
  3. 「キャンセル理由を集計して」と送るだけ

表ごとAIが読み込んでくれます。5〜10分かかっていた集計が数秒で完結します。

一時チャットを使う理由

キャンセル記録には利用者の姓名が含まれるため、履歴が残らない「一時チャット」を選択しています。個人情報の扱いには十分な注意が必要です。

大前提:日々の記録がなければ使えない

この方法が機能するのは、毎日キャンセル理由を記録し続けているからです。データがなければAIは何もできません。日々の記録の積み重ねが、AI活用の土台になっています。

まとめ

AIは「ゼロから作る」より「自分の言葉を整える」ために使うのが正解——インスタで伝えたこのメッセージ、ブログで全部話せました。

現場での試行錯誤、失敗、セキュリティへの配慮、そして今も残るFAXとの共存。介護現場でAIを使うということは、こういう現実の中で工夫し続けることだと思っています。

一つでも「やってみようかな」と思えるものがあれば、ぜひ試してみてください。



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この記事は 「介護管理者のAI活用 完全ガイド」 の一部です

17本のAI×介護記事を「現場で効いた/効かなかった」で整理し、導入の壁や失敗ログもまとめています。

👤 この記事を書いた人

レイレイ|介護現場16年目・生活相談員11年目

介護福祉士/兵庫県内のデイサービスで現役勤務

赤字経営のデイサービスを黒字化した経験から、稼働率改善・AI活用・記録業務の時短など、現場で本当に使える工夫を発信中。「教科書には載っていない現場のリアル」をお届けします。

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