予定は紙の手帳に書いています。会議中でも廊下でも、ペンでさっと書けるからです。ただ、紙の手帳は「来週の木曜、何があったっけ」と探すのに時間がかかり、時間が来ても知らせてくれません。
答え:手書きの手帳のページを写真に撮ってAI(Instagram・Facebookの会社 Meta が出している「Muse」)に送ったら、11月の予定41件がGoogleカレンダーに入りました。くせのある手書きの字でも読んでくれました。この記事では、やった手順と、うまく入れるために最初に伝えたことを紹介します。同じ写真を Claude と Gemini にも読ませて比べた結果も載せています。

※ 実際の手帳です。人の名前や職場のことが書いてあるので、字はぼかしています
これが実際の11月のページです。ペンの色も、書き方も、日によってばらばら。蛍光ペンや丸印、付箋まであります。このページの写真1枚から、予定を読み取ってくれました。
ここから先の図は、中身が分かるように、架空の予定で描き直したものです。

※ 架空の予定で描き直した図です
手書きの字でも、本当に読めるの?
読めました。私の手帳は、時刻を書いたり書かなかったり、青と黒のペンが混ざっていたり、余白にメモが走り書きしてあったりします。それでも日付ごとに予定を書き起こしてくれました。
読めなかった字もありました。人や場所の名前など、数か所です。最初に「読めない字は推測で埋めないで、要確認と付けて」と頼んでおいたので、そこは「(要確認)」として返ってきました。間違った予定が勝手に入るより、ずっと安心です。

どんな手順で入れたの?
答え:写真を撮って送り、書き起こしを確かめてから、2回に分けて入れました。
- 手帳の月間ページを、ページの端まで入るようにスマホで撮る
- AIに写真を送り、「この手帳を読んで、予定を書き出して。読めない字は推測しないで」と頼む
- 書き起こしを「時刻がはっきりしている予定」「始まりの時刻だけの予定」「日付だけの予定」「読めなかった字」に分けてもらう
- 時刻が書いていない予定の「いつもの時間」を教える
- まず時刻が確かな8件だけをカレンダーに入れ、問題ないのを見てから残りを入れる
11月分の41件と、付箋に書いていた12月9日の研修のメモ1件が入りました。
時刻が書いていない予定は、どうしたの?
答え:「いつもの時間」を先に教えました。これがいちばん効きました。
委員会は15時15分から15時45分、フロア会議は14時から、大掃除は10時から。職場で決まっている時刻は、手帳に毎回は書きません。最初に一度伝えておくと、時刻を書いていない予定もカレンダーに入れられるようになりました。
自分だけの記号も同じです。丸で囲んだ「公」は公休のこと、と一言伝えました。ほかに予定がない日の「公」だけを、一日じゅうの予定として入れてもらいました。
手帳の左端の余白には、申し送りの下書きなどのメモも書いてあります。これは予定ではないので、カレンダーには入れないでと伝えました。
AIに言われて助かったことは?
答え:予定の重なりを2か所見つけてくれました。

※ 図は架空の予定で描き直したものです
会議と面談が同じ時刻に入っている日が2日ありました。手帳では別々に書いていたので、私は気づいていませんでした。どちらを動かすかは、自分で決めました。
Claude や Gemini でも、同じように読めるの?
答え:読めます。ただ、そのまま使えたのは、どちらも3割ほどでした。書き起こしを人が見比べる前提で使うものです。
今回は Muse を使いましたが、同じ写真を、同じ頼み方で Claude と Gemini にも1回ずつ送りました。返ってきた一覧を、手帳に本当に書いてある予定43件と1件ずつ見比べています。
| Claude | Gemini | |
|---|---|---|
| そのまま使えた | 13件 | 12件 |
| 一部だけ合っていた(時刻だけ・名前の一部だけ) | 17件 | 18件 |
| 間違い・読み落とし | 13件 | 13件 |
| 手帳に書いていない予定を足した | 4件 | 16件 |
| 時刻(時刻を書いた20件のうち) | 15件 | 15件 |
| 公休(10日) | 10日とも合っていた。ほかの日に入れたのは0件 | 9日合っていた。休みでない日に4件入れた |
時刻は、どちらも20件のうち15件を読めました。崩れたのは予定の名前のほうです。走り書きの会議の名前や「ワックスがけ」のような字は、どちらもほとんど読めませんでした。
いちばん差が出たのは、書いていないことを足すかどうかです。Gemini は、手帳にない「夜勤明け」「夜勤入り」や、休みでない日の「公休」などを16件足していました。前の日の予定を次の日にずらしたものも2件ありました。そのままカレンダーに入れると、ない予定や休みが紛れ込みます。
Claude は、読めないところを空欄にして「自信がない」と返すことが多く、足したのは4件でした。そのかわり、空欄が多いぶん、あとで手帳を見て書き足す手間がかかります。
どのAIを使う場合も、最初に「読めない字は推測で埋めないで」と頼むことと、返ってきた一覧を手帳と見比べることが欠かせません。
※ 2026年11月1日に、Claude(Opus 5.5)と Gemini(3.1 Pro のプレビュー版)へ1回ずつ送った結果です。AIの答えは毎回少しずつ変わるので、もう一度送ると件数は変わります。ChatGPT は今回試せていません
どのAIでも、カレンダーに直接入れられるの?
答え:Googleカレンダーとつなぐ設定をしたときだけです。つないでいないAIができるのは、予定を書き出すところまでです。
Claude・ChatGPT・Gemini にも、Googleカレンダーとつなぐ機能があります。ただ、つなぎ方や、できること(予定を見るだけか、新しく予定を作れるか)は、サービスや料金プラン、時期によって違います。使う前に、それぞれの設定画面で「カレンダーに予定を作れるか」を確かめてください。
つながない場合でも、書き出した一覧を見ながら自分でカレンダーに入れれば使えます。下で紹介する「手帳の見比べ帳」を使えば、1件ずつ打ち込まなくても、ファイル1つでまとめて取り込めます。
気をつけることは?
読み取りは100%ではありません。「要確認」が付いたところは、必ず手帳と見比べてください。
見比べ方は、道具がなくてもできます。スマホで手帳の写真を開いたまま、パソコンにAIの書き起こしを出して、1日ずつ指でなぞります。先に見るのは予定の名前と、手帳に書いていない予定が足されていないかの2つです。時刻はわりと正しく読めますが、この2つで間違えやすいことが、上の読み比べで分かりました。
📖 見比べ用の画面も作りました
今回、43件を見比べるときに自分で使った画面を、だれでも使えるようにしました。手帳の写真とAIの書き起こしを並べて、1日ずつ直せます。写真はその端末の中で開くだけで、どこにも送りません。直した予定は、Googleカレンダーに取り込めるファイル(.ics)で保存できます。
→ 手帳の見比べ帳(無料)
手帳の写真には、職場の名前や人のお名前が写ります。この記事でも、実物の写真は字をぼかし、中身が分かる図は架空の予定で描き直しました。SNSなどに載せるときは、写真をそのまま使わないでください。
AIとGoogleカレンダーをつなぐ設定(Googleアカウントの接続)が要ります。何をAIに任せて、どこを自分で確かめるかは、先に決めておくと安心です。
写真は、真上から、影が入らない明るい場所で撮るのがおすすめです。少しの傾きはAIのほうで読み取れますが、つぶれた字は読めません。
紙の手帳は、やめたほうがいいの?
答え:やめなくて大丈夫です。紙で書いて、デジタルで探す。両方のよいところを使えます。
現場では、ペンで書くほうが速い場面がたくさんあります。月に1回、手帳のページを写真に撮って送るだけで、探しやすさと時間の知らせはカレンダーに任せられます。
📝 noteでも書きました
同じ話を、短くまとめています。
→ note「手書きの手帳でも大丈夫。写真1枚で、AIがGoogleカレンダーに予定を41件入れてくれた」
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