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ChatGPT・Claude・Gemini、同じ指示でこんなに違う——介護の報告文で比べてみた

AI×介護

最近、介護の記録や報告にAIを使う人が少しずつ増えてきました。でも「ChatGPT・Claude・Gemini、どれがいいの?」という声もよく聞きます。

実際に同じ指示(プロンプト)を3つのAIに入れて、一発目の出力を比べてみました。テーマは、デイサービスの相談員が担当ケアマネジャーに利用者の変化を報告する場面です。

今回のシナリオ

利用者:田中様(80代女性・仮名)
変化の内容:2週間前から食事摂取量が半分以下に低下、体重が1.5kg減少、表情が乏しくなってきた

3つのAIに入れた共通プロンプト

「デイサービスの生活相談員として、担当ケアマネジャーに利用者(80代女性・田中様)の変化を報告する文章を書いてください。変化の内容:2週間前から食事摂取量が半分以下に低下、体重が1.5kg減少、表情が乏しくなってきた。」

一切の追加指示なし。同じ文章を、ChatGPT・Claude・Geminiにそのまま入力しました。


ChatGPTの出力

ChatGPTの出力

ChatGPTの印象

  • 名前の箇所は〇〇のままプレースホルダーを残した(名前を補完しない)
  • 「発語や周囲への反応も低下している」という一言を自然に追加(指定していないが自然な補足)
  • コンパクトにまとまっていて、そのまま使いやすい
  • 最後に「緊急度高めバージョンにも調整できます」と自分から提案してきた

Claudeの出力

Claudeは一発目から3パターンの報告文を出してきました。聞いていないのに自動で。

Claudeの出力(電話連絡メモ)
Claudeの出力(FAX・書面報告)
Claudeの出力(担当者会議・口頭用)

各パターンに「用途別の使い分けのポイント」の解説付き。最後は「次の一歩」として、ご家族への連絡確認まで提案してきました。

なお、相談員の名前の箇所にはログイン中のアカウント情報(事業所名・氏名)が自動で入っていました。GeminiもClaudeも、アカウント情報を参照して名前を補完する傾向があるようです。

Claudeの印象

  • 求めた以上のことを出してくる(3パターン+解説+アドバイス)
  • 専門職としての視点を大事にした設計
  • 丁寧すぎて少し教師っぽい印象もある
  • アカウント情報から事業所名・氏名を自動補完(Geminiと同様)

Geminiの出力

Geminiの出力

Geminiの印象

  • 3つの中で最もフォーマルな公文書スタイル
  • アカウント情報から事業所名・氏名を自動補完(Claudeと同様)
  • 「傾眠傾向などはございませんが」と指定していない状態を追記した(確認必須)
  • 最後に「作成のポイント」の解説付き(Claudeと同様)
  • 完成度は高いが、使う前に必ず中身を確認する必要あり

3つを並べて比べてみると

ChatGPTClaudeGemini
ボリュームコンパクト多め(3パターン)中〜多め
フォーマル度普通普通〜丁寧高い(公文書風)
名前の補完〇〇のままアカウント情報から補完アカウント情報から補完
指定外の情報追加自然な補足ありなしあり(状態の推測)
解説・説明一言自己評価丁寧すぎる解説箇条書きで解説
そのまま使える?△(選ぶ手間あり)△(確認必須)

相談員として使ってみた本音

ここからは、デイサービスの生活相談員として実際に使ってみた個人的な感想です。

今の自分には、Claudeが一番しっくりきます。

言葉のチョイスが自分の感覚に近く、「これ、そのまま使えるな」と思えることが多い。そして、こちらが指示を出さなくても「電話用・FAX用・会議用」と場面ごとのパターンを自分から提示してくれる。繰り返しプロンプトを打ち直す手間が省けるのは、実務ではかなりありがたいです。

一方でGeminiは、表現が必要以上に強くなることがある点が気になっています。今回の報告文の例では分かりにくいかもしれませんが、苦情対応の記録などを作成したとき、こちらが意図した以上に厳しい言葉が出てきた経験が何度かありました。ケアマネや家族に送る前に、必ず一度読み直すことをおすすめします。

とはいえ、どのAIが「正解」かは人それぞれです。大事なのは、自分が使いやすいと感じるものを選ぶこと。まずは一度、実際の業務で試してみてください。


介護現場で使うなら、どれ?

ChatGPTは、シンプルに「使える文章」を一本出してくれます。余計な説明が少なく、忙しいときにサッと使えます。

Claudeは、用途別に複数パターンを自動で出してくれます。「電話のあとにFAXも送りたい」という場面では便利ですが、選ぶのが少し手間です。

Geminiは、公式書類としての完成度が高いです。ただし指定していない状態情報を追記したり、表現が強くなることがあるので、必ず確認してから使う必要があります。

また、ClaudeとGeminiはアカウント情報を参照して、事業所名や氏名を自動で補完します。登録内容が正しければ便利ですが、古い場合は要注意です。

まとめ

  • 同じプロンプトでも、AIによって文章のスタイル・量・追加情報がまったく違う
  • GeminiとClaudeはアカウント情報から事業所名・氏名を自動補完する
  • Geminiは表現が強くなることがあるので苦情対応など繊細な文書は特に要確認
  • Claudeは複数パターンを自動提示してくれるので繰り返し指示の手間が少ない
  • ChatGPTはコンパクトで使いやすい
  • どれを使っても「確認してから送る」が大原則。自分に合ったものを使うのがベスト

介護の現場でAIを活用する人が増えてきています。ツールの特性を知ったうえで、自分に合ったものを使いこなしていきましょう。

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